【洋楽レポ】一曲リピート必至・・・中毒性のある洋楽12曲(毒っぽくて重たい編)

女子・恋愛

洋楽ビギナーの方も、洋楽マニアの方も、シェルビーの部屋へようこそ!

今回は私の好きな、「中毒性がある曲」がテーマです。とはいえ、「中毒性」にもいろいろあると思うので、ここでは毒っぽくて重たい感じの中毒性に特化して書いてみました。苦しくて切ないけど、何となく心地よい・・・。そんな感じがたまらない歌ばかりです。

ということで、私が思う「一曲リピートして聴きたい、中毒性のある洋楽12曲」、さっそくご覧ください。

One Last Time - Ariana Grande

『ワン・ラスト・タイム』アリアナ・グランデ

リリース:2014年
収録アルバム:My Everything

まずはアリアナ・グランデのこの曲。「最後にもう一度」という思いが歌われているのですが、最後という悲しさと、「一度」への強い思いが込められているのが感じられます。

アリアナお得意の高めのキーで歌われるサビは、特に印象的です。 “One last time”のフレーズは諭すようにじっくり歌い、サビ後半では叫びのような強い訴えが表現されているようにとれます。懇願されているような重みを感じる(悪い意味ではありませんよ)歌です。

一曲目からずっしり来ますが・・・メンタル大丈夫そうですか?この調子で、次の曲いきますよ~涙

Rock Me - One Direction

『ロック・ミー』ワン・ダイレクション

リリース:2012年
収録アルバム:Take Me Home

自分のせいで彼女を失ってしまったことに対する後悔が、ロック調でダイレクトに伝わってくる歌です。ズン、ズン、と重いリズムが強烈ですね。

イントロはまるで、1D(One Direction)と同じ英国発の、ロックバンドQUEENの “We Will Rock You” を意識しているかのようです。曲自体もがっつりロック調ですが、歌詞からは、自分の気持ちをロックで例えていることもわかります。

We Found Love (feat. Calvin Harris) - Rihanna

『ウィー・ファウンド・ラヴ(feat. カルヴィン・ハリス)』リアーナ

リリース:2011年
収録アルバム:Talk That Talk

高揚感があってクセになる曲調と、重くつらい現実を描写するMVや歌詞の内容に、中毒性を感じる曲です。2人は薬物にまみれた絶望的な状況の中で愛し合う関係。そんな、やんちゃな生活や彼との関係を断ち切ろうという決意が歌われています。

何度も繰り返される “We found love in a hopeless place”(私たちは希望のない場所で愛を見つけた)というフレーズは、MVに出てくるドラッグ、酒、タバコ、激しい口論と重なります。ハイになっていくのと同時に、希望のない暗い場所へと堕ちていく。幸せそうに見えるのは一瞬だけで、つらい時間も多いもの。MVの後半の崩壊していく様子には怖さをおぼえます。

爽快だけど中毒性のある曲調は、あらゆるものに対する依存と、この状況を変えたいという気持ちの変化を表しているように感じますね。

Love The Way You Lie (feat. Rihanna) - Eminem

『ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ(feat. リアーナ)』エミネム

リリース:2010年
収録アルバム:Recovery

簡単にいうとDVがテーマの歌です。DV加害者側の心の中をエミネムがラップし、被害者側の複雑な気持ちをリアーナが歌っています。2人とも実際に当事者だった経験があるのだそう。それぞれの立場から発する言葉は、ある意味心に刺さります。

この歌では、男性側はむしゃくしゃすると彼女に手をあげ、「もうしない」と思っても繰り返し、不安と束縛したい気持ちから彼女を傷つけています。一方彼女は、「私が傷つくのを見ていればいい、自分は傷ついても平気」と苦しみや痛みを受け入れ彼を愛することをやめられないでいます。

共依存の関係が生み出す残酷な2人の世界。それが愛なのかなんなのかわからなくなっても、離れることは簡単ではないんですよね。エミネムの感情的なラップとリアーナの悲痛な歌声がそれをよく表し、作品そのものにも中毒性を感じて何度も再生してしまいます。

Lonely Together (feat. Rita Ora) - Avicii

『ロンリー・トゥギャザー(feat. リタ・オラ)』アヴィーチー

リリース:2017年

現実を受け止めている部分もあるが、一方でまだ精神的に不安定なところもある。そんな気持ちが表現されている切ない歌です。高めの音域が続くサビも、神秘的でグッときますよね。

個人的に印象深い歌詞は、 “Let’s be lonely together, a little less lonely together(一緒に孤独になろう、その方がお互い寂しさも紛れる)” という部分。吹っ切れているようで、でもまだ「一緒」を意識しているところが絶妙だなと思います。

Faded - Alan Walker

『フェイディッド』アラン・ウォーカー

リリース:2015年
収録アルバム:Different World

大切な人が離れていってしまう悲しみが歌われています。この歌詞では、fade(消えていく)するのは自分自身。どこに消えていくのかというと、海。そして、深く暗い海の底は、深い悲しみや苦しみ、不安を表現しているように思えます。悲しみを、自分自身が消えると表現したのが巧いですよね。

どこにいるのかわからない「あなた」からも、どんどん遠ざかっていくイメージが浮かんできます。

Kiss and Make Up - Dua Lipa & BLACKPINK

『キス・アンド・メイクアップ』デュア・リパ&ブラックピンク

リリース:2018年
収録アルバム:Dua Lipa

どんな歌もクールかつ情熱的に歌い上げるデュア・リパと、世界的K-PopグループであるBLACKPINKとの、コラボ曲です。K-Pop特有の毒っぽさがなかなか効いていますね。

「キスして仲直りしようよ」という内容の歌なのですが、このすがっている感じに、曲調がよく合っています。毒っぽさにもいろいろありますが、この曲の場合は、余裕がなく必死な感じを受けます。

Let Me Love You (feat. Justin Bieber) - DJ Snake

『レット・ミーラヴ・ユー(feat. ジャスティン・ビーバー)』DJスネイク

リリース:2016年
収録アルバム:Encole

DJであり音楽プロデューサーでもあるDJスネイクが、ジャスティン・ビーバーをボーカルに迎えた一曲。DJだからこそ、というところもありますが、それでもDJスネイクが制作する曲は、特に耳に残りやすいですよね。

“Let Me Love You” の間奏(?)部分では、短いフレーズを4回繰り返すなど、一回聞いたら忘れられない「しつこさ」のようなものがあります(こちらもまた悪い意味ではありません)。音階の動きも激しくて、ざわざわした感情を表現しているかのようです。

You Should Be Sad - Halsey

『ユー・シュッド・ビー・サッド』ホールジー

リリース:2020年
収録アルバム:Manic

どこかカントリーっぽい感じもあり、なじみやすいメロディだと思います。だからこそ耳にスッと入ってきて、自然とまた聴きたい気持ちにさせるのかもしれません。曲調からは悲しみを感じますが、一見リズムが良く軽快な印象を受けるところが、悲しさをより際立たせています。

一方、歌詞にはグサグサと刺さるような毒があります。と言うのも、この歌は相手への怒りや失望を歌っているからです。ズバッと言いながらも、心のなかではいろいろな感情がぐるぐる駆け巡っている。そんな複雑な心境が表れた歌だと思います。

Wolves - Selena Gomez & Marshmello

『ウルヴズ』セレーナ・ゴメス&マシュメロ

リリース:2017年

哀愁漂う歌い方が魅力的なセレーナ・ゴメスと、音楽プロデューサー兼DJのマシュメロのコラボ曲です。セレーナ・ゴメスらしいオトナな雰囲気がよく表れていますよね。ささやくように色気たっぷりに歌う部分と、感情をこめて力強く野性的に歌う部分、というように対比がはっきりしています。

この歌は、「あなた」の元へ行くためにwolves=オオカミたちとジャングルを走り続けている、という内容です。闇のなかで愛を求めて走るというゴールの見えない孤独感が、目に浮かぶような情景で表現されています。

エコーやコーラスなどが効果的に使われており、グッと世界に引き込まれるような美しさがありますね。

 

Back to You - Selena Gomez

『バック・トゥ・ユー』セレーナ・ゴメス

リリース:2018年
収録アルバム:13 Reasons Why (Season 2 / Soundtrack)

続いてもセレーナ・ゴメス。忘れられない「あなた」への想いが、自己嫌悪や盲目な状態などいろいろなものを含みながら歌われている、切なくて苦しい歌です。唯一はっきりしている「すべてやり直せるなら、きっとあなたの元へ戻る」という気持ちが、余計に切なくて・・・。

この、どうしようもなく悲しい歌、という感じがたまらないのです。なんだかこちらまで苦しい・・・。初めて聴いたとき、一度聴いただけで音楽ごとしっかりと心に焼きついていました。

ちなみに、この曲は『13の理由(邦題)』というドラマで使われているのですが、残念ながら私は見たことがありません。ストーリーだけなんとなく知って、しかもいろいろな反響があるようなので、かなり気になっています。

Bad Things - Machine Gun Kelly & Camila Cabello

『バッド・シングス』マシン・ガン・ケリー&カミラ・カベロ

リリース:2017年
収録アルバム:bloom

最後は、私がこのテーマの最高峰だと信じている “Bad Things” です。もう既に心がしんどいのに・・・涙。ラッパー(現在はロックに転身)のMGKと、ポップシンガーのカミラによる、コラボ曲です。

この曲の強い中毒性の理由は、なんといってもカノン進行というコードの並びにあると私は考えています。難しい説明は割愛しますが、とにかく、この美しくて切ないような和音やメロディが、心をわしづかみにしてしまうのです。

歌詞は、不良に恋をしてしまっている女の子、そして二人は「悪いこと」(二人にとっては「良いこと」)に夢中になっている、という内容です。二人だけの世界、二人なりの幸せ、二人なりの愛・・・二人でどんどん深みにはまっていくような感じがありますよね。失恋の歌ではないのに、こんなに切なく苦しい気持ちになるものでしょうか・・・。

中毒性のある曲の特徴を考えてみた

さて、かなり重い曲ばかりでしたが、メンタルやられていませんか?私はかなりズドーンときています笑。

ところで私は、特に自分の経験と重なるとかいう理由があるわけでもなく、こういう中毒性が強くて重た~い曲が大好きなんです。そしてそういうものって、なぜ好きなのか、理由を考えたくなるんですよね。という訳で、「中毒性のある曲」の特徴を私なりに考えてみました。

中毒性のある曲を集めてみて、共通点とまでは言えないかもしれませんが、

  • 失恋、相手を失った喪失感
  • 「最後にもう一回」という懇願
  • 諦められず抱いてしまうわずかな希望
  • もう戻れないという現実への絶望感
  • 後悔や自分を責める気持ち
  • もうどうにもならないもどかしさ
  • すがりたい気持ちや依存
  • これらすべてがもたらす精神的な苦しさ etc.

という要素が、それぞれいくつかの曲に含まれているなと思いました。

歌われているのは、「切ない」という言葉では語りきれない、いろんな想いが絡まった複雑な気持ちなんですよね。どうりで、「失恋ソング」が無限に生まれるわけです。そしてこの「切ない」気持ちをたくさん積み重ねているから、どこまでも深く深く苦しい気分になってしまうのかなぁと思いました。

そしてもう一つ。いくつかの曲では、どちらかというと明るめで軽快な雰囲気も感じられます。と言っても、たくさん聴いているうちにそうは思わなくなってくるのですが・・・。

とにかくそうした雰囲気によって、ただの悲しい曲ではなく、興奮気味な感じが出ているように思います。この爆発した感情が、クセになるリズムに乗せて聞き手にドカーンとぶつけられるので、一瞬で虜になってしまうのかもしれません。

まとめ:中毒性のある曲に浸ってみよう

中毒性のある洋楽、いかがでしたか?

気に入った曲があったら、ぜひ一曲リピートでどっぷり浸かってみてください。そしていくつかお好きな歌があれば、この記事を参考にプレイリストも作ってみてくださいね。ただし、気分が重くなりすぎないようくれぐれもご注意ください笑。

最後まで読んでいただきありがとうございました:)

コメント

  1. Sandy Wirick より:

    great article

  2. Insightful piece

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