洋楽ビギナーの方も、洋楽マニアの方も、シェルビーの部屋へようこそ!
今回のテーマは、すっかり秋が深まってきた頃に、秋を楽しむために聴きたい洋楽です。実りの秋!そんな言葉が合うような、ゴロゴロと秋らしさを感じさせてくれる歌を集めました。
みなさんはこの秋をどんなふうに過ごしたいですか?自分を見つめさせてくれる歌、楽しみたい気分にさせてくれる歌。さまざまな歌を挙げるので、ぜひ今の気分に合う曲を探してみてください♫
- 秋が深まってきたら聴きたい洋楽
- A Bar Song (Tipsy) | Shaboozey
- Meant To Be | Bebe Rexha & Florida Georgia Line
- Wake Me Up | Avicii
- You Should Be Sad | Halsey
- Our Song | Taylor Swift
- Jump Then Fall | Taylor Swift
- Wake Me Up When September Ends | Green Day
- Dial Drunk | Noah Kahan, Post Malone
- Fast Car | Tracy Chapman
- Fast Car | Luke Combs
- Story of My Life | One Direction
- One Thing | One Direction
- 秋本番は洋楽をBGMにゆったりと
秋が深まってきたら聴きたい洋楽
A Bar Song (Tipsy) | Shaboozey
『ア・バー・ソング(ティプシー)』シャブージー
リリース:2024年 収録アルバム:Where I’ve Been, Isn’t Where I’m Going
決して楽ではない毎日を嘆き、「やれやれ、なんてこった(Oh my, good Lord)」と酒をあおる場面を歌った歌。フィドルの音色や人々の掛け声が、アメリカ西部の賑やかなバーにいる気分にさせてくれます。いい感じに力が抜けていて、日々がんばっている人にこそ沁みる歌です。
この曲にはMVがなく、オフィシャル・ビジュアライザーが公開されています。定義は不明ですが、ストーリー性などがない、静止画に近い映像、という感じのものです。この動画でも、終始シャブージーが曲に合わせて体を動かしながら歌っているだけ(しかもダンスでもない笑)。
この歌は、曲調と歌詞だけで情景を鮮明にイメージさせてくれるので、私は歌に集中させてくれるこの動画が大好きです。賑やかなバー、秋の乾いた空気が広がる牧場、自由奔放な彼女。イメージがどんどん膨らんでいきます。おまけに、シャブージーの一つひとつの仕草もクセになる・・・。
Meant To Be | Bebe Rexha & Florida Georgia Line
『メント・トゥ・ビー』ビービー・レクサ&フロリダ・ジョージア・ライン
リリース:2017年 収録アルバム:All Your Fault: Pt. 2
独特で魂のこもった歌い方が特徴的なビービー・レクサと、カントリーデュオのフロリダ・ジョージア・ライン(2022年から活動停止)の、大ヒット曲です。
meant to be 〜で「〜する運命だ」という意味。サビでは「もしそれが運命ならば、あるがままでいよう」と歌っています。歌詞と曲の雰囲気がバッチリ合っていて、メッセージがスッと入ってきます。
無理に何かを成し遂げようとしたり、自分にないものをがむしゃらに追ったり。ついついそうやって過ごしてしまうけど、「これが運命なんだ」「このままでいいんだ」という気持ちも忘れないようにしたいですよね。時間がゆったりと流れる秋だからこそ、聴きたい一曲です。
Wake Me Up | Avicii
『ウェイク・ミー・アップ』アヴィーチー
リリース:2017年 収録アルバム:True
現代的なエレクトロニックの音楽と昔懐かしいフォークの雰囲気が混ざり合った、アヴィーチーの曲。葛藤を抱えながらも駆け抜けていくような、疾走感が特徴的です。
迷うことの多い人生。壁にぶつかったり深い闇の底に落ちたりした時、現実に目を背けたくなります。「誰か目を覚まさせて」と助けを求めたい気持ちと、「すべてが終わったら起こして」という弱音。両方を感じさせてくれる歌です。
むやみに彷徨うようなメロディーも、いろいろと考えさせられる歌詞も、秋にピッタリです。
You Should Be Sad | Halsey
『ユー・シュドゥ・ビー・サッド』ホールジー
リリース:2020年 収録アルバム:Manic
元彼に向けて「別れてよかった」と、怒りを込めて別れを告げる歌です。「あなたの子どもを産むことにならなくてよかった」「あなたが私に二度と触れられないように遠くまで逃げてきた」など、強烈なメッセージが並びます。
この曲にはカントリーの要素が取り入れられていますが、郷愁というよりは、叙情的という感じがしますよね。「切ない・悲しい」だけでは表現しきれない、心の中に何かがわぁっと湧き出すような、大きな感情の動きを感じます。
まるで、もう取り戻すことはできない遠ざかってしまう過去に、すがりつきたくなるような・・・。私はこの元彼じゃないのに、このメロディーに乗せて歌われると、なんだか心に強烈な打撃を受けます笑。
Our Song | Taylor Swift
『アワー・ソング』テイラー・スウィフト
リリース:2006年 収録アルバム:Taylor Swift
テイラー・スウィフト初期の楽曲です。終始曲を支えているバンジョーの音とリズムが、いい雰囲気を出しています。
この歌は、女の子が、今この瞬間がいかに幸せかを表現している歌です。不安も何もなく、幸せを噛み締めて楽しんでいる、彼との時間。自分たちにとって特別な “音” に注目しながら、その幸せを音楽や歌に重ねているのも、テイラーらしい感じがします。
秋晴れの空の下、カラッとした爽やかな空気の中。時間を気にせず、今この瞬間の幸福感に浸る時間を過ごしてみてはいかがでしょう?
Jump Then Fall | Taylor Swift
『ジャンプ・ゼン・フォール』テイラー・スウィフト
リリース:2009年 収録アルバム:Fearless
こちらも爽やかなラブソング。サビでは “Jump then fall into me(私の元へ飛び込んできて)” と歌っています。ここだけ切り取ると積極的な子に見えますが、心をすっかり奪われたことを素直に表現する、かわいくて美しい歌です。彼へのほんわかと温かい愛情を感じます。
テイラー・スウィフトはデビュー当時カントリーが多いので、秋に合う曲は多いですよね。テイラー初期のカントリーの曲を、アルバムごと聴いてみるのもオススメですよ。
特に、この “fall” は「落ちる」という意味ですが、ちょうど曲も秋の雰囲気に合うので、Fall(秋)にちなんで選曲してみました(笑)。でもそれだけでなく、Our Songと同じで、爽やかで前向きな心地よい音楽が、穏やかに過ごせる秋の気候に合うと感じます。
Wake Me Up When September Ends | Green Day
『ウェイク・ミー・アップ・ウェン・セプテンバー・エンズ』グリーン・デイ
リリース:2004年 収録アルバム:American Idiot
ボーカルのビリーにとって9月は、過去に最愛のお父さんを亡くした時期。季節は巡るもので、大切な人を亡くした時期は毎年、その人との思い出や別れの瞬間がよみがえって感傷的になりやすいですよね。誰しも、こういう塞ぎ込みたくなる時期はあるのではないでしょうか。
そういう時に、どこまでも落ちていく心をすくって、守ってくれるような歌が、Wake Me Up When September Endsです。この「9月が終わったら起こして」というフレーズは、子守唄のように優しいメロディーにのって、曲中でも何度も出てきます。
一回休みたい。精神的にでも物理的にでも、閉じこもっていたい。悩んだときや、逃げたいとき、ただ何もせずにこの曲を聴いてみましょう。目まぐるしく過ぎていく毎日ですが、秋は一旦立ち止まって、穏やかに過ごしてみてもいいかもしれません。
Dial Drunk | Noah Kahan, Post Malone
『ダイヤル・ドランク』ノア・カーン, ポスト・マローン
リリース:2023年
ワクワクしてくるような、リズム感のいい曲です。秋は落ち着いた気持ちで過ごすのもいいですが、疾走感あふれる音楽をBGMに、気分を盛り上げて秋の空気を堪能してみるのも楽しいものです。秋のドライブにでも行きたくなってきますね。
一方、歌詞に注目すると、惨めな自分と元カノへの未練を歌った、かなり切ない内容です。dial drunkは「酔って電話をかけること」。この歌では、飲酒運転で警察に捕まり、緊急連絡先として元カノに電話をかけます。当然彼女は出ず・・・。サビ終盤の “I dial drunk, I’ll die a drunk, I’d die for you” という歌詞には絶望感が満ちています。
カントリーって、こういう悲惨さも人生の一部として仕方ないと言わんばかりに、気持ちを誤魔化すように、いや、それとも諦めの気持ちを込めてなのか。悲劇的な感情も愉快に歌うことが多いですよね。カントリーのそういうところ、痺れます。
Fast Car | Tracy Chapman
『ファスト・カー』トレイシー・チャップマン
リリース:1988年 収録アルバム:Tracy Chapman
秋のドライブといえばこちらも。雰囲気は変わりますが、Dial Drunk と同じく、絶望感が印象的です。作詞者は女性。ある女性の人生の一部分を歌ったものです。
この曲については、私の雑な説明ではなく、ぜひ小説を読むように、順を追って全体を聴いて(あるいは本文でも日本語訳でも読んで)いただきたいです。fast car(スピードの出る車)が場面ごとに意味するもの、そして、彼女の期待と絶望に注目してください。
情景も彼女の心境も鮮明に浮かんできて、彼女の経験したことが自分の思い出のように何度も頭の中で繰り返されます。想像の中で彼女と会話してみたり、彼女に自分を重ね合わせてみたり。
こういう歌の歌詞にどっぷり浸かって静かに過ごす時間って、やっぱり人間には必要だなと思います。秋の夜長には、美しい詩の歌を聴いて、心に栄養をたくさん与えてあげましょう。
Fast Car | Luke Combs
『ファスト・カー』ルーク・コムズ
リリース:2023年 収録アルバム:Gettin’ Old
トレイシー・チャップマンの歌を、2023年にルーク・コムズがカバーしたものです。このカバーのヒットがなければ、私は今後もこの曲を知ることがなかったかもしれません。
私はルーク・コムズの歌声がとても聴き心地がよくて好きなので、彼のカバーで聴くことが多いです。彼の深みのある歌声で、歌詞を一つひとつ大切に紡ぎ出すように歌って、トレイシー・チャップマンとはまた違った味わいをこの曲に出しています。
カバーって、聴いてその人が歌う意味をちゃんと感じられると、感動も2倍、3倍になりますよね。同じ歌、同じ歌手、同じ作曲者。聴き比べてみると新たな感動が味わえます。せっかくの芸術の秋。おいしい料理を味わって食べるように、音楽もじっくりと、あらゆる角度から深く楽しんでみましょう。
Story of My Life | One Direction
『ストーリー・オヴ・マイ・ライフ』ワン・ダイレクション
リリース:2013年 収録アルバム:Midnight Memories
彼女に「以前のような愛情はない」と告げられてから、彼女の気持ちが完全になくなってしまうまで、彼女の愛を少しでも長く感じていたい、完全に終わってしまうまでの時間を少しでも伸ばしたい、そんな気持ちを歌った歌です。
Story of My Life(僕の人生の物語)という割にはほんの短い間のことしか描写されていませんが、自分の人生で忘れられないような重要さや、自分の生き様を表現したタイトルということなのだろうと思います。
ギターの繊細な音色、響きを厚くさせるハーモニー、緩急つけたメリハリのある曲の展開。そういう一つひとつの要素が曲に感情を与えていて、切なさが増します。メンバーの幼少期の写真と、大人になってから家族とそれを再現するMVも、心が温まりますね。
One Thing | One Direction
『ワン・シング』ワン・ダイレクション
リリース:2011年 収録アルバム:Up All Night
この曲、ピアノとかで弾いてみるとわかると思いますが、すごくシンプルなメロディーなんですよね。単純だからこそ親しみやすい上に、そこにうまく安定感と深みを持たせているので、幼稚な感じは一切しません。
あとはやはりこのテーマなので、枯れ葉が落ちて肌寒そうな時期にロンドンの街をまわるMVには、秋の美しさと魅力が詰まっているように感じます。「秋っていいな」と思わせてくれます。
歌詞のことが後回しになりましたが、この曲は片思いの歌で、彼女にそれが何かはわからないけれど君だけが持っているものが僕には必要なんだ、という内容です。つまり、愛ってことですかね。歌詞にフレッシュさがある点も、単調に感じさせない要因かもしれません。
秋本番は洋楽をBGMにゆったりと
秋が深まってきた時期に聴きたい洋楽、いかがでしたか?
秋に聴きたい曲って、曲調とか雰囲気ももちろん大切ですが、歌詞に浸れるかどうかがすごく大切ですよね。今回の投稿も、自然とそういう歌ばかりになっていました。日中のゆったりと流れる穏やかな時間に、落ち着いて過ごせる秋の夜長に、ぜひ洋楽を嗜んでみてくださいね♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました:)
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