【洋楽レポート】土砂降りや大雨に打たれながら聴きたい洋楽8曲

洋楽ビギナーの方も、洋楽マニアの方も、シェルビーの部屋へようこそ!

今回は土砂降りや大雨に合いそうな洋楽を集めました。私的にこれは「雨の日に聴きたい」とはかなり違うと思っています。湧き上がるような何かがほしいんです。バラードでは優しすぎる上に、雨で音がかき消されてしまいますからね。

だから今回は、大雨に負けない、エネルギッシュな歌を。なんなら両手を広げて、天を仰いで、思いっきり浴びるくらい雨を受け入れられる歌を!なんだか興奮してきましたね。早速曲に移りましょう。

Rain On Me|Lady Gaga & Ariana Grande

『レイン・オン・ミー』レディ・ガガ&アリアナ・グランデ

リリース:2020年

まずはこれでしょう!抜群の歌唱力を持つ2人のコラボレーション。充実しています。2人の太くて安定した歌声が、土砂降りのように降り掛かってきますね。

レディー・ガガはどっしりと、アリアナは高らかに。タイプは違っても圧倒的な歌唱力という共通点があるから、お互いの持ち味を発揮しながら一つの作品としてしっかり完成されています。

タイトルの意味は「私に、雨よ降り注げ」といった感じでしょうか。歌詞は女性2人の心の描写を表しています。具体的に彼女たちに何があったのかは明言されませんが、つらいことあったけど強くまっすぐ生きてやる!という意志が歌われています。

(今、初めて渡辺直美とゆりやんのパロディを見ました。完成度の高さといきなり団子食べるところがおもしろすぎて感動!笑)

Umbrella (feat. Jay-Z) | Rihanna

『アンブレラ(feat. ジェイ・Z)』リアーナ

リリース:2007年
収録アルバム:Good Girl Gone Bad

土砂降りのときはもちろん傘(umbrella)が必要です。大雨に降られても、リアーナという心強いシンガーが味方してくれますよ。何度も“You can stand under my umbrella”(私の傘に入っていいんだよ)と言ってくれます。

声量たっぷりにパワフルに歌い上げ、魅惑的なパフォーマンスで人々の心を鷲掴みにするリアーナは、輝きを放つカリスマ的存在。冒頭のジェイ・Zのラップの通り、まさにミス・サンシャインです。

だから、大切な男性に対して「私の傘に入っていい(=私があなたを守る)」と歌ったこの歌からは、大雨を降らす雨雲も吹き飛ばしてしまいそうなパワーを感じます。

Sorry | Justin Bieber

『ソーリー』ジャスティン・ビーバー

▲ 大雨のイメージに近づけるために、今回はMVではなくLyric Videoで。

リリース:2015年
収録アルバム:Purpose

自分の元を去ってしまった女性に「謝ってもいい?もう遅い?」と悔やむ思いを募らせる歌です。後悔しても遅いというやり場のない悲しみが伝わってきて、心の中に悲しみの雨がザーザー降ってきます。

“sorry” は、もともと心が痛むことを表しており、謝罪だけでなく広い意味をもつ単語です。だから、タイトルの “Sorry”というたった一つの単語からは、相手への謝罪と同時に、「ああすればよかった」とかあれこれ考えてしまう自分のどうしようもない悲しみとか、そういう気持ちのすべてが “sorry” に集約されている感じがします。

以前、ジャスティンがステージに大雨を降らせながらこの曲をパフォーマンスしていたのを、テレビで見たことがあります(だから大雨を連想させる)。大量の雨が容赦無く降り続け、抵抗するわけでもなく、雨に自分を重ね合わせて後悔と向き合う。雨の演出は、この曲の表現としてしっくりきました。

Let Me Go (feat. Florida Georgia Line & watt) | Hailee Steinfeld, Alesso

『レット・ミー・ゴー(feat. フロリダ・ジョージア・ライン&ワット)』ヘイリー・スタインフェルド, アレッソ

リリース:2017年

もう関係がうまくいかないとわかっているカップル2人の、「別れてほしい」という思いを歌った歌。歌詞をストレートに捉えるとドライで冷めた印象を受けますが、よく考えるとそれは愛情ゆえの気持ちに思えてきて、切なくなります。

「もう離して(=Let me go)」というくらいだし、本当に別れたいのかな?でも、お互いに「自分の方が多く相手を傷つけた」と思っているところとか、ぎゅっと胸を締め付けるようなメロディーや曲の雰囲気は、愛しているからこそ自分は去った方がいいという意味に感じさせます。

MVを最後まで見ると、後者でしょうか?ここまで考えて聴くと、やはり心の中は土砂降りになります。相手をうまく愛せなくて、そんな自分が嫌になっちゃう、っていう感じですかね。

Love Me Now | John Legend

『ラヴ・ミー・ナウ』ジョン・レジェンド

リリース:2016年
収録アルバム:Darkness and Light

悲しい土砂降りが続いたので、次は愛のシャワーを!壮大なスケールで歌われる愛の歌。とめどなくあふれ出る愛情が、土砂降りの雨のようにザーザー降り注いできますね。すっかり満たされた気持ちになってしまいます。ブラボー。

MVには妻でモデルのクリッシー・テイゲンと、2人の一番上の子どもで当時まだ赤ちゃんだったルナちゃん(口元がジョンにそっくり!笑)が出演しています。2人はおしどり夫婦として有名ですが、4人の子ども、そして流産となってしまったジャックに愛情をたっぷり注いでいる姿もよく知られています。2人とも家族なしに語ることはできません。

また、MVは世界のさまざまな場所で撮影されています。多様な愛が映されている点にも注目です。

What About Us | P!NK

『ワット・アバウト・アス』ピンク

リリース:2017年
収録アルバム:Beautiful Trauma

力強く訴えかけるピンクの歌唱。心の中に湧きあがる何かを感じさせる、リズムとメロディー。居ても立ってもいられないような衝動に駆られる曲です。

この歌にはトランプ政権発足への批判が込められているそうですが、逆境に苦しむ自分を奮い立たせてくれるとか、傷ついた心を癒し守ってくれるとか、聴く人によってさまざまなメッセージが感じられる歌だと思います。

雨だって受けて立つ!私たちは強くたくましく美しい!大雨の中で聴いたら、そんな気持ちになりそうですね。私も、両手を広げて雨を全身に受けて、そのうち踊り出してしまいそうです。

Symphony (feat. Zara Larsson) | Clean Bandit

『シンフォニー(feat. ザラ・ラーソン』クリーン・バンディット

リリース:2017年
収録アルバム:What Is Love?, So Good

クリーン・バンディットは、クラシックとEDMを融合させた独特なサウンドで曲を生み出すバンド。ザラ・ラーソンをボーカルに迎えた『シンフォニー(=交響曲)』は、交響曲をはじめとするさまざまな音楽用語を用いて、愛する人を失ったやり場のない悲しみを表現した歌です。

交響曲とは、オーケストラが演奏する形態の音楽のことで、4つの楽章からなる規模の大きさも特徴。ソリストはおらず、すべての楽器が役割を変えながら調和して、一つの大きな作品を作り出します。

この楽曲において、シンフォニーは「あなたと調和したい」「あなたが奏でる音楽(生きる時間)の一部になりたい」という意味があるのかなと思います。愛する人と過ごした日々に思いを馳せ、もう戻ることはできないという現実を目の当たりにして苦しむ。交響曲さながらのスケールの大きさと、歌詞やMVから伝わる深い悲しみが、激しい雨と一緒になって襲いかかってきます。

I Know What You Did Last Summer | Shawn Mendes, Camila Cabello

『アイ・ノウ・ワット・ユー・ディド・ラスト・サマー』ショーン・メンデス, カミラ・カベロ

リリース:2015年
収録アルバム:Handwritten

MV終盤が、まさに土砂降りに降られちゃった時みたい。冒頭から分厚い雲に覆われて、途中から降る雪は気づけば雨に変わっていて、最後には雨に降られてびしょびしょになりながら、歩き歌い続ける2人。笑

タイトルからしてドキッとなりますが、この歌は、浮気をしてしまった女性と、それを知って彼女を素直に愛することも離れることもできず悶々とする男性の、2人の心境を歌ったものです。2人の心の中で展開される無言の掛け合いは、どんどんヒートアップしていきます。

しかも女性は、彼が自分の秘密を知っているとわかっていながら、彼に目をつむっていてほしい上に、「また抱きしめて」なんて思っている。悪い女ですね笑。ちょうど先ほどLet Me Go 挙げたところなので、比べてしまいます・・・。

まとめ:洋楽を聴いて土砂降りすらも楽しもう!

土砂降りや大雨に合いそうな洋楽、いかがでしたか?

私は、土砂降りとかスコールみたいな雨が降ると興奮するタイプです(もちろん災害級の大雨は別)。雨がザーッと降るのを見ると、神秘的というか、地球の生命力を感じて、なんだか嬉しくなったり力が湧いたりするんですよね。考えてみれば、今回挙げた歌からもそういうものが感じられます。

雨の日も気を落とさずに、ここに挙げた洋楽を聴きながら土砂降りを楽しみましょう。そうしている間に、いつの間にか雨も止んで、虹が出ているといいですね♪

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました:)

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