洋楽ビギナーの方も、洋楽マニアの方も、シェルビーの部屋へようこそ!
今回は、自然の中でリフレッシュしたいときに合いそうな洋楽を集めました。特に、山や森の中で聴いて「気持ちいい」と感じられることをイメージしたので、ナチュラルでこぢんまりとした曲が多いです。
ぜひ最後までご覧ください♪
山や森に合うリフレッシュできる洋楽
Norwegian Wood (This Bird Has Flown) | The Beatles
『ノルウェーの森』ザ・ビートルズ
リリース:1965年
収録アルバム:Rubber Soul
一曲目は、神秘的な曲調が美しく、安らぎを与えてくれるこの曲。この特徴的な音楽には、シタールというインドの楽器が用いられています。初めて聴いた時は「これが北欧の雰囲気か〜」なんて思っていましたが、違うみたいですね笑。
ネタバレみたいになるとおもしろくないので敢えて詳しく触れませんが、ナンパ的な感じで出会った女性との一夜(と翌朝)のことを描いた、短い物語のような歌詞も、ちょっぴり不思議でおもしろいですよ。
邦題は『ノルウェーの森』となっていますが、norweguan wood とはノルウェーの木材でできた家具のことだそう。木材の家具や内装の中で展開される物語だから、日本語では敢えて「森」と表現したのかな〜と私は思っています。
Blowin' in the Wind | Bob Dylan
『風に吹かれて』ボブ・ディラン
リリース:1962年
収録アルバム:The Freewheelin’ Bob Dylan
『風に吹かれて』というタイトルは有名ですが、意外と曲は知らない、という人が多いのではないでしょうか。サビなどのような目立つメロディー部分はありませんが、曲全体を通じて、優しい風のように流れていく曲です。
反戦のメッセージを持つ歌なので、歌詞にも重く苦しい面があり、メロディーも物悲しく聞こえます。そして、それを歌として伝えるボブ・ディランの声。必ずしも正確な音程ではないところが、むしろ味になって心に染み入ってきます。
メロディーや曲の美しさに注目すると、平和を求めるこの曲の世界観は、心を穏やかにもしてくれると感じます。平穏は、心にとっての何よりの栄養ですよね。
cardigan | Taylor Swift
『カーディガン』テイラー・スウィフト
リリース:2020年
収録アルバム:folklore
穏やかで安心感を与えてくれる、暖かい一曲。そよ風のようにサラサラ流れるメロディーからは、静けさと壮大さの両方が感じられます。ナチュラルで神秘的な曲調が、山や森で聴くのによく合う歌です。
しっかり理解するには少し難しい内容なのですが、簡単に説明すると、ある恋愛の、幸せだった過去と孤独な今を歌った歌。今回はメロディーや雰囲気を重視するので敢えて深く触れませんが、知れば知るほど奥深くておもしろい作品です。
この歌が収録されているアルバム “folklore” は、一枚を通して今回のテーマとぴったり合う作品です。この曲の雰囲気がいいなと感じた方は、ぜひアルバムごと聴いてみてください♪
Somebody That I Used to Know (feat. Kimbra) | Gotye
『サムバディ・ザット・アイ・ユーズド・トゥ・ノウ(feat. キンブラ)』ゴティエ
リリース:2011年
収録アルバム:Making Mirrors
ミステリアスでひっそりとした雰囲気が印象的な曲。不安を覚えるような独特なメロディーですが、聴いているうちに体が音楽にノってしまいます。森の音楽隊が演奏しているかのような伴奏もクセになりますよね。
この歌は、別れた途端きれいさっぱり関係を断たれたことに戸惑いと悲しみを抱く男性(と、交際中から不満を募らせていた女性)が、それぞれの心情を互いの立場から歌われています。
もやもや感の残る歌詞とメロディーですが、それは不快感というよりも、ある意味神秘的で魅惑的。森の奥へと迷い込んでいくように、この曲の不思議な雰囲気にどんどん入り込んでいってしまいます。
Bellyache | Billie Eilish
『ベリーエイク』ビリー・アイリッシュ
リリース:2019年
収録アルバム:Live at Third Man Records
ふわふわと浮遊感のある、ビリー・アイリッシュの曲です。囁くように、呟くように、はたまた嘆くように歌うビリーの声は、どこを切り取っても心地よいです。
曲を聴いていてすごくいい気分になってきますが、歌詞は狂気じみています。簡単に説明すると、心を失ってしまった彼女が、復讐のために人を殺したりお金を盗んだりしたけれど、今自分が感じるのは胃の痛み(=bellyache)だというもの。
こういう残酷な曲ほど、美しいメロディーだったりするんですよね。ビリーらしい一曲、という感じがします。
BIRDS OF A FEATHER | Billie Eilish
『バーズ・オヴ・ア・フェザー』ビリー・アイリッシュ
リリース:2024年
収録アルバム:HIT ME HARD AND SOFT
続いてもビリーの曲です。メロディーの切なげな透明感が美しいですよね。
そして、歌詞は美しく、深く、重いもの。心の深いところの部分について歌われているので、この歌もしっかり理解するのが難しいですが、大まかには「あなたと一緒にいたい」ということを歌っています。その愛は、純粋さだけではなく、永遠や死を意識したものです。
でも、そういう深い深いところに気づかせ、感じさせてくれるのがビリーの歌。ふわふわとした儚さを表現したかのようなこの曲を聴いていると、心の外側がどんどん洗われて、やっと自分の心と会話できそうな気がしてきます。
Nothing Matters | The Last Dinner Party
『ナッシング・マターズ』ザ・ラスト・ディナー・パーティー
リリース:2023年
収録アルバム:Prelude to Ecstasy
ザ・ラスト・ディナー・パーティーは、英国ロンドン出身のバンド。5人のメンバーは全員女性で、バンドとして個性的な雰囲気をまとっています。いかにも英国らしい、古風で、知的で、芸術的な世界観。
そしてこのデビュー曲からも、それを存分に感じられます。官能的で生々しい描写もあるけれど、目を伏せたくなるような過激さではなく、幻想的な美しさを感じます。不思議とリラックスできるんですよね。
それは、曲調が割とあっさりしているからかもしれません。ナチュラルな雰囲気の中に、魅惑的な部分があるような。同じ感情の高ぶりでも、我を忘れて踊り狂う激しさではなく、自分を見失ったかのような夢幻的な雰囲気があります。
traitor | Olivia Rodrigo
『トレイター』オリヴィア・ロドリゴ
リリース:2021年
収録アルバム:Sour
こちらも幻想的な浮遊感と透明感が美しい歌です。テンポも雰囲気もゆったりとしていて、空間いっぱいに広がっていくような音楽が、大自然のように私たちを包み込んでくれます。
traitorとは「裏切り者」のこと。自分から別の女性に乗り換えた彼へ向けられた歌で、自分と関係が続いていた頃から彼女に気があったことなどが歌われています。起きたことに正面から向き合い、淡々と怒り悲しむ様子に、胸がぎゅっとします。
この曲を聴いていると、オリヴィアの歌声が怒りや悔しさを表現しているのが、すごく心に残りますよね。切なくて美しいメロディーが、彼女の声によって、かなり違った印象を持って響きます。
まとめ:洋楽と自然はこの上ない心の癒し!

自然の中で心が浄化される曲をご紹介しましたが、意外にも、ほとんどの歌が少し重かったり切なかったりするものでした。
途中でも述べましたが、心の暗い部分について歌った曲こそ美しい、というのは確かにあるのかもしれませんね。美しいからこそ、心を癒してくれたり、いらないものを取り除いてくれる。だから、歌詞の意味を考えて暗い気持ちになる必要はなくて、曲の美しさを気持ちよく受け止めて、リフレッシュするために聴くことは、意味のあることだと感じました。
(ブログを書きながら「なぜこの曲を選んだ?」と自分でも不思議に思うことがありましたが、やっと腑に落ちました。笑)
自然は、頭を空っぽにして素の自分でいさせてくれるもの。心の奥深いところから自分を癒してあげたいときには、やはり今回挙げた曲がピッタリだと思うので、ぜひ聴いてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました♫
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