【洋楽レポ】15のコラボ曲!リレーでその魅力に迫る~エド・シーランからナティ・ナターシャ編~

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「洋楽ってコラボ曲多いなぁ」と思ったことはありませんか?私はいろいろな人の曲を聴くようになってから、そのことがすごく気になっていました。アーティストの個性や才能が強いので、洋楽を聴いていると、コラボすることで生まれる唯一無二の魅力にたくさん出会えるんですよね!

今回は、そんなコラボ曲の魅力に迫るべく、リレー形式でいろいろな洋楽を15曲つなげてみました。1曲目はこのテーマに相応しい、『パーフェクト・デュエット』からです。どうぞ!

Perfect Duet (with Beyoncé) - Ed Sheeran

『パーフェクト・デュエット(with ビヨンセ)』エド・シーラン

リリース:2017年
収録アルバム:÷

原曲はエド・シーランの『パーフェクト』です。原曲の時点でも十分素晴らしい曲ですよね。ビヨンセとのコラボバージョンでは、1番をエド・シーランが、2番サビ前までをビヨンセが、そして2番サビ以降は二人のデュエットという構成です。

ストレートな愛を歌った歌詞、その歌詞がしっかりと伝わってくるようなメロディー、そしてそれを大切に大切に歌う二人の歌声。表現とテクニックの両方で化学反応が起きています。何もかもが心にしみる、そんな一曲ですね。

では、今回はビヨンセの方に進んでいきます。

Telephone (feat. Beyoncé) - Lady Gaga

『テレフォン(feat. ビヨンセ)』レディー・ガガ

リリース:2009年
収録アルバム:The Fame Monster

こちらも豪華な組み合わせですね。レディー・ガガとビヨンセです。「別れ話がしたいの?でも今クラブにいるからよく聞こえない」→「踊るのに忙しいから電話してこないで!」→「悪いけど、電話には出ないよ」という内容のこの歌。

歌からもダンスからも、お二人のものすごい圧力を感じます。コラボレーションによって並々ならぬパワーが生まれることがわかる一例です。

Rain On Me - Lady Gaga & Ariana Grande

『レイン・オン・ミー』レディー・ガガ&アリアナ・グランデ

リリース:2020年
収録アルバム:Chromatica

続いては、レディー・ガガとアリアナ・グランデのコラボです。

圧倒的な歌唱力をもつお二人。しかし、レディー・ガガには魂のこもったパワフルさ、アリアナには力強くも透き通るような甘い歌声、というように、異なる魅力があります。その両方がないと、この歌は成立しないんですよね。

Side to Side (feat. Nicki Minaj) - Ariana Grande

『サイド・トゥ・サイド(feat. ニッキー・ミナージュ)』アリアナ・グランデ

リリース:2016年
収録アルバム:Dangerous Woman

女性アーティストが続きます。こちらは、ポップのアリアナにラップのニッキー・ミナージュ、という組み合わせ。スローテンポですが、じわじわと魅了されていくような一曲ですね。

この二人は、Bang BangThe Light Is Coming という曲でもコラボレーションしています。本人たちにとってもかなりハマる組み合わせなのかもしれません。

Nice to Meet Ya (feat. Nicki Minaj) - Maghan Trainor

『ナイストゥミーチャ(feat. ニッキー・ミナージュ)』メーガン・トレイナー

リリース:2020年
収録アルバム:Treat Myself

やはりラッパーは、他のアーティストと一緒に作品を生み出すことが多いですね。ニッキー・ミナージュにもたくさんのコラボ曲があります。

こちらも先ほどと同様、ポップのメーガンにラップのニッキー・ミナージュ、という組み合わせです。こうして聴いてみると、このお二人の声って似ていると思いました。コラボレーションでは、相性の良さも大事ですよね。

Marvin Gaye (feat. Meghan Trainor) - Charlie Puth

『マーヴィン・ゲイ(feat. メーガン・トレイナー)』チャーリー・プース

リリース:2015年
収録アルバム:Nine Track Mind

エド・シーラン以来の男性アーティストです笑。心地のいいリズム、そしてチャーリー・プースとメーガン・トレイナーのハーモニーがステキな歌ですね。

「マーヴィン・ゲイの歌を聴きながら踊ろう」という内容の歌で、マーヴィン・ゲイとは、1960年代、70年代頃に活躍したソウルシンガーのこと。だから曲調も、古くてロマンチックで、おしゃれな雰囲気になっているんですね。歌詞にも彼の歌のタイトルがところどころ引用されています。

そういう意味では、マーヴィン・ゲイも交えた3人のコラボレーションとも言えるかもしれません。

We Don't Talk Anymore (feat. Selena Gomez) - Charlie Puth

『ウィー・ドント・トーク・エニーモアー(feat. セレーナ・ゴメス)』チャーリー・プース

リリース:2016年
アルバム:Nine Track Mind

こちらも男女の組み合わせですが、Marvin Gayeとは雰囲気がガラッと変わりました。別れた後もお互いを気にかけている二人の、それぞれの気持ちが歌われています。今頃相手がどうしているのか、まだ考えてしまう。だけど私たちが以前のように話すことはもうない。切なくて悲しい歌です。

「セレーナ・ゴメスだからこそ出せる哀愁」と感じさせる、やはりこちらも納得のコラボレーションですね。

Ice Cream (with Selena Gomez) - BLACKPINK

『アイスクリーム(with セレーナ・ゴメス)』ブラックピンク

リリース:2020年

K-POPグループのBLACKPINKですが、コラボレーションがテーマなので、今回は入っています。ポップでキュートでキャッチーな作品ですが、BLACKPINKにもセレーナ・ゴメスにも、普段あまりないテイストのように感じます。こういうところもコラボレーションならではの魅力ですね。

ところが、すごいのはこれだけではありません。なんと楽曲の制作には、アリアナ・グランデも参加しています!豪華!

Kiss and Make Up - Dua Lipa & BLACKPINK

『キス・アンド・メイクアップ』デュア・リパ&ブラックピンク

リリース:2018年
収録アルバム:Dua Lipa (Complete Edition)

デュア・リパのクールさと、BLACKPINKの中毒性のあるサウンドが融合された一曲です。曲の雰囲気からは、どこか切なくも何かを訴えかけるような激しさを感じますよね。

この歌は、彼と別れてしまいそうだという不安から、「あなたを失いたくないからキスして仲直りしようよ!」とせがんでいる、という感じの歌詞です。もう、曲調が歌詞にぴったりすぎて、、、

One Kiss - Calvin Harris, Dua Lipa

『ワン・キス』カルヴィン・ハリス, デュア・リパ

リリース:2018年

DJのカルヴィン・ハリスとポップのデュア・リパのコラボレーションです。日本でもよく「昔っぽいのがオシャレ」みたいなのを聞きますが、この曲も90年代を思わせる曲調やMVが特徴的です。ジャンルはハウスミュージックに分類されます。

(実は私も、ハウスミュージックのことは雰囲気でしかわからないのですが、なんかこういう、アパレルとかで流れていそうな、シンプルで洗練されている感じの、曲なんです。調べても言葉だけでわかるような説明が見つからないので、ハウスの曲をいくつか聴いて、「あぁ、こういうやつか」ってつかんでいただくのが早いかと思います、、、。ちなみに次のPromisesもハウスです。

わかりやすいポップばかり聴いている私には、不思議な魅力がある曲です。どこか他の世界に連れていかれそうな感じと言いますか、、、無表情だけどしっかり心をつかまれる感じが、このコラボレーションならではの味ですよね。

Promises - Calvin Harris, Sam Smith

『プロミセズ』カルヴィン・ハリス, サム・スミス

リリース:2020年

この曲のMVは、自己表現がテーマだそうです。特に訴えられているのが、多様な性の在り方、既存の枠組みにとらわれない独自の美、そしてその自由な表現。

サム・スミスは、自身がノンバイナリー(男性でも女性でもない)であることを公言しています。そして、この曲が分類されるハウスミュージックというジャンルも、かつては性差別の解消という歴史的意味合いをもっていたようです。

そういう背景があったからこそ、このコラボレーションが実現したのかなと、勝手ながら想像します。二人の大スターがタッグを組むことによって、メッセージの強さがグッと増すように思えますよね。

I'm Ready - Sam Smith, Demi Lovato

『アイム・レディ』サム・スミス, デミ・ロヴァート

リリース:2020年

「誰かから愛される準備ができている」という歌。希望や誇りを感じるような歌詞とメロディーが印象的ですね。特にサビは、聴き手を包み込んでくれるような、優しくて強いパワーを感じます。

MVはオリンピックをテーマに作られていますが、それだけでなく、先ほどのPromisesと同様、こちらでも多様性や独自の美の表現が訴えられているのが伝わってきます。2021年には、デミ自身も「ノンバイナリーである」ことを公表しています。

サム・スミスの繊細さとデミ・ロヴァートの力強い歌唱力が混ざり合って、一人ひとりに語りかけて励ます力をもった作品に仕上がっていますね。

Really Don't Care (feat. Cher Lloyd) - Demi Lovato

『リアリー・ドント・ケア(feat. シェール・ロイド)』デミ・ロヴァート

リリース:2013年
収録アルバム:Demi 

明るくて元気が出てきそうな曲ですよね。歌詞は、元彼に裏切られたけど、「もう戻ってこないで!」「あなたなんてもうどうでもいい!」とふっきれているスカッとした内容です。

そして2番の後にシェール・ロイドのパートが入ることで、失恋から立ち直った歌というだけでなく、女の子同士の友情までもが表現された歌になっています。それはまるで、「ほんとほんと!」「あいつサイテー!」って味方してくれる、心強い親友のよう笑。

ちなみにこちらのMVでは、デミ・ロヴァートがプライドパレード(セクシュアルマイノリティの文化を讃えるイベント)で歌っている様子が出てきます。

Oath (feat. Becky G) - Cher Lloyd

『オース(feat. ベッキー・G)』シェール・ロイド

リリース:2012年
収録アルバム:Sticks & Stones

シェール・ロイドはポップもラップもこなすので、Really Don’t Care でもOath でも、メロディーのある部分とラップの部分が割り当てられています。そしてこの曲でフィーチャーしているベッキー・Gにも、メロディーのある部分とラップ部分があります。こういう共通点があるからかは定かではありませんが、二人が歌うこの曲は、友だちに「離れていてもずっと友だちだよ」と誓う(=oath)歌です。なんだか、双子のように仲良しな二人の友情、というところまで想像できちゃいますよね!それは、この二人に通じる部分があるからこそだと私は思います。

Sin Pijama - Becky G, Natti Natasha

『シン・ピヤマ』ベッキー・G, ナティ・ナターシャ

リリース:2018年
収録アルバム:MALA SANTA

ベッキー・Gは、2015年くらいまではポップやヒップホップのイメージでしたが、今では完全にラテンポップやレゲトンの分野(=スペイン語圏の音楽)で活躍しています。ナティ・ナターシャもスペイン語圏の大スターです。完全に私の感覚ですが、ベッキー・Gの勢いはこの曲あたりで一気に加速したように思います。

実力・実績があるからこそのコラボレーションなのか、コラボレーションしたから成長・躍進できるのか、、、。作品によって異なるでしょうし解釈による部分でもありますが、いずれにしても、アーティストにとってコラボレーションは、実力が認められた証自信につながる経験、ということになるのかもしれませんね。

ちなみに曲名は、sin=without、pijama=pajama と解釈していただければOKです。

ゴール!今回のリレーの走者一覧

今回の走者の名前を、登場順に並べます。

エド・シーラン&ビヨンセ
レディー・ガガ
アリアナ・グランデ
ニッキー・ミナージュ
メーガン・トレイナー
チャーリー・プース
セレーナ・ゴメス
BLACKPINK
デュア・リパ
カルヴィン・ハリス
サム・スミス
デミ・ロヴァート
シェール・ロイド
ベッキー・G
ナティ・ナターシャ

コラボレーションは奥が深い!

今回は、コラボ曲を繋げてその魅力を探りました。いかがでしたか?

一曲一曲を吟味していくと、ただ一緒に歌っているのではなく、すべてのコラボレーションに意味があることがわかりました。コラボレーションによって、唯一無二のサウンド歌詞やメロディーだけでは伝えきれない表現特別な意味をもつメッセージなどが生まれて、ものすごい力が発揮されるんですねぇ。

まさに化学反応!コラボレーションの可能性は無限です。

コラボ曲リレー楽しかったので、またやろうと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました:)

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